はじめにお詫びしておきたいのは、当サイトは地域情報ポータルサイトであるにもかかわらず、その担当者が、このお店「夢を語れ 山梨」さんをつい最近まで、「若者が集って気炎を上げるたまり場的な居酒屋」だと認識していた点であります。

県外からもお客が訪れる人気ラーメン店だったのですね。いかにもNPOや市民サークルみたいなお名前だったもので。先入観とは恐ろしい。

夢を語るラーメン屋って素敵ですよ。もしかしてトーキングタイムとかあるの？一応“語りたい夢”も頭に仕込んで準備万端。お店へ入りましょう。

お店の前にはすでに並んでおられるお客さんが。いつもの光景だそうで、皆さんおそらく常連客。まずは店内の販売機で食券を買ってから並ぶルールのようで、ここポイントです。

かなりテキパキとした若い店員さんが丁寧に案内してくださるので、誘導に従いましょう。

・・・っていうか、この店二郎系かい！　　※並ぶまで予備知識ゼロ

二郎系といえば、以前上京したとき食べた二郎系列のお店の思い出をひとつ。

向こうの二郎系って基本お店が狭いんですよね。そこへ大量のお客が並ぶ→道に溢れる→先頭のお客から店内に入って並んでもらう、ってスタイル。

要するに、カウンターで食べている間、すぐ真後ろにズラッと待ちのお客が並んでいて、うらめしそうな視線を感じながら食べねばならず、もしデートで来たとしたらタイミングでは席バラバラ、男の方が先に食べ終わってしまい店の外へ、残った彼女が男の群れの中に取り残され、食べきれずに半泣きで麺をすすると、、、

↑ネガティブな表現ながら、これこそ修羅の国。二郎系の世界。これを覚悟して並んだのですが、どうでしょう！　後ろに立つお客はいないし、テーブル席まであって、相席なしで座ることができました。おお神様仏様という感じ。山梨万歳。

壁に「夢アルバム」の案内がありました。これが店名の元なんでしょうな。

お店の人と対面で夢を語り合うスリリングな状況を妄想したのですが、紙に夢を書いて入口のポストに投函する、って方法みたいですね。七夕形式。さすがにトーキングタイムはないようです。店員さん大忙し。

では、我々も夢を書いていきましょう。。。。カキカキ

ハイ。ラーメンドーンと来ました。見てくださいこの食欲の秋にふさわしい大ボリューム。

なにかパッと見で違和感が、どうやらそれは肉の多さのようです。普通二郎系っていったら、モヤシとキャベツがてんこ盛りになっていて、そこに肉が乗っていて・・・それなのに、ここでは野菜より肉の方が量が多いとはどういうことでしょう。

※野菜盛り、など注文できるようですが、特に指定しない場合こうなりました。ニンニクはきかれますが、やっぱりあった方が旨いですよ。男の世界ですから

思った以上にスープがスッキリしていて意外でした。油っぽくてギトギトした食感を予想したのですが、極太麺との相性抜群で、良い意味で裏切られた感じ。二郎系というインパクトをのけても、ラーメンとして普通に美味しい！このあっさり感なら、女性でもイケそうです。

ちなみに平日お昼の時間帯でしたが、お客は100％男子でした。さすがにね。

背後に立つ待ち客ゼロ、テーブル席、あっさりめの美味スープ、と女性が来てもここは案外やさしい二郎系なのではないでしょうか。“何故かまた来たくなる”二郎系特有のハマり感もちゃんと漂ってます。

ちなみに通常のラーメンでもかなり分厚いチャーシューが上に乗っていました。今回の豚ラーメンに至っては、ほぼ一皿分の角煮が乗っているようなもので、しかもその角煮も柔らかくて旨いと。

お肉を食べたくなったらここへ。でもいいかもしれませんよ。

いやー、食った食った。２日分ぐらい食いました。

そうそう、店を出る前に夢も語っていかないとね。